月別アーカイブ: 2013年10月

フランスのキャバクラ

今晩はうっかりフランス版キャバクラらしき物に足を踏み入れてしまいました。

バー(の様な店構えの店の)の入り口で中年の女の人が、「ちょっと寄って行きませんか」と声を掛けていました。日本でも居酒屋の前で客の呼び込みをしていたり割引券を配っているのはよくある事なので、そんなもんだと思って中に入りました。ところが、その声をかけて来た中年のおばさんも一緒に中に入って来て私が飲み物を注文するのに合わせて自分も注文するではありませんか!しかもバーテンダーは二人分を私に請求します。この時点でここはキャバクラだと理解しました。しょうがないのでそのおばさんの飲み物も払ってやって、その後どうでもいい話に付き合いました。はっきり言って40代後半のおばさんと英語で話しても楽しい事は何もありません。

更に、シャンパンもあるよとか言ってきますがとんでもありません、面白くもない話の相手をするのになんでそんなにお金を払わなきゃいけないか理解できません。それは断って暫く相手をしていたら、むこうは飲むペースが早くてもう一杯飲むと言い出します。こっちは飲み物が未だ三分の一残っているので、もう帰るとも言えず飲ませてやりましたが、今度は高い酒を注文して凄い代金を取られました。

最後は、自分の酒が亡くなった時点で、もう帰ると言って出てきましたが何だか金の無駄をしただけでとてもむなしいいです。

キャバクラみたいな、酒の相手をするだけで、大して楽しくもないサービスをして高額の代金をぼったくる店は日本だけだと思っていたのですが、フランスにある事を知って騙された気になりました。やっぱりサービス業は、提供したサービスに見合っただけしか代金を取ってはいけないですよね。女がサービスしているというだけで大したサービスも提供しないでぼったくるのは資本主義の精神に反します。ほんと無駄金を巻き上げられました。

アラビアリュート

夕べ晩ご飯を食べたレストラン(安いので日本の感覚では定食屋?)でアラビアリュート(wikipedia ではウードと書いてあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%89 )の奏者と一緒になりました。

日本ではたまにルネッサンスリュート(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88)の演奏会を聴く機会がありますが、アラビアリュートは初めて見ました。

演奏と歌を聴かせてもらったのですが、普段聞き慣れたヨーロッパ音楽とは全く違った感じでとても面白いです。解説を聞くと、半音ならぬ四分の一音があるそうで音階がしようの物と全く違う様です。と言っても音感が無いので演奏を聴いていてもどれが四分の一音なのか分かりませんでしたが。結構大きくビブラートをかけるので、四分の一音なんてその範囲に入ってしまいそうな感じでした。

ちょっと触らせてもらったところ、ギターとは反対に高い弦が下に低い元が上に張られていました。フレットが無いので素人にはギターより演奏が難しそうで、子供の頃からアラビア音楽に触れていないと大人になってからでは演奏できる様にならないと言っていました。やはり四分の一音があるからでしょうか。

さすが Marseille はコスモポリタンな街で、特に北アフリカや中東に開かれているだけあって、アラブ系の文化が街にあふれていますね。

アンティーク家具=∕=中古家具

週末にアンティークショップを5,6軒回ってみました。
ここマルセイユはパリの Clignancourt の蚤の市の様にアンティークショップ街がある訳ではないのですが、Google で調べたところ家から歩ける範囲に5,6軒アンティークショップがあったので回ってみました。

アンティーク家具等と言うと非常に高価なものを連想するのですが、こちらでは意外に安く(それでも高いですが)出回っています。例えばナポレオン帝政期のタンスが2500ユーロで出ていたり、やはり19世紀初頭の机が750ユーロだったりという具合です。4000ユーロ位出すと18世紀の整理ダンスが手に入ったりもします。

こういったものを日本で買うといくら位になるのかネットで調べてみました。ところが、驚いた事に日本でアンティーク家具を名乗っている店で売っている家具は1930~50年代のものばかりで19世紀の以前の物は殆どありません。これってアンティーク家具じゃなくて中古家具ですよね。デザインも今時の家具と変わらない物も多い様です。

どうしてこんな事になっているのか調べてみると、解説が見つかりました。ちょっと長いですが引用します。

「日本のアンティーク家具店が買い付けに行き、コンテナーを短時間(旅費を浮かせる)で一杯にして持ち帰ります。(輸送費の節約)
本当のアンティーク家具は現地でも数が少なく現地の高級アンティーク店かオークションで手に入ります。
そのような入手方法だと滞在費がかります。
経費を乗せてなおかつ儲けるには回転を良くする必要があります。
高価な仕入れの高級品が売れ残ったのでは困るのです。
安価で手に入れた物は売れなければ年に1度の大バーゲンセールで売ってしまう事ができます。
元が安いのでこの手の家具の買取はタダ同然でないとできないので1度売った物は買い取りできません。
日本で良い物を手に入れようとすると普通の金銭感覚では買う事ができません。」

というわけで、日本ではアンティーク家具と呼べる物が売られていないそうです。そうと分かるとフランスで幾つか買って帰りたくなりますね。