月別アーカイブ: 2013年4月

minitaglio と aperitivo

あまり知られていない Torino の食習慣を二つ紹介しておきましょう。

一つはコーヒーの minitaglio です。taglio と言う言葉は「切る」を意味し、taglio というコーヒーをアイスクリームにかけた物も存在するらしいのですが、そのミニ番としてエスプレッソコーヒーにアイスクリームが入っている minitaglio があります。Torino ではポピュラーらしく毎日の様にお昼ご飯の後に飲んでいました。

もう一つの習慣は aperitivo
本来の意味は食前酒の意味ですが、Torino では aperitivo を頼むだけで食事が出来ます。具体的には、バーでドリンク一杯の値段(5€程度)に2€程度余分に払って aperitivo と頼みます。するとドリンク一杯に加えておつまみが食べ放題、というのが本来の形です。ところがこのおつまみ、おつまみ的な物に限らずパスタやリゾット等ご飯になる物を出してくれるバーが沢山あるので、これだけで晩ご飯になってしまいます。Torino に来て、食費を余りかけないで過ごしたい方にはお勧めです。

Marseille から Torino へ

今週は Torino 出張でした。
さて Torino へ行くにあたって問題になるのは交通手段です。
当然と言えば当然、不思議と言えば不思議なことですが、南欧は東西方向の交通の便があまり良くありません。Marseille から Torino は、地図上で見るとまっすぐ東へ行けば大した距離ではないのですが、実際にその通りには行けません。

実際に鉄道での行き方を調べたのですが、一旦 Lyon まで出て乗り換えて、Chambery で更に乗り換えということになり結構時間がかかります。結局事務の方で飛行機を手配してくれたのですが、これが何と München 周り!Lufthansa と Air Dolomiti を乗り継いで行きました。何と言う大回りでしょう。

銀行口座の開設

銀行口座の開設に関して先ず始めにちょっと意外に思ったのは、銀行に行ったその日に口座を開設することは出来なくて数日後を予約しないといけないことでした。
実際月曜日の朝に銀行に初めて行ったのですが、金曜の4時半は都合がいいかと聞かれて、その日に予約を入れました。余談ですが、フランス語には英語の th の音が無いので Tuesday  と Thursday の区別が上手く出来ない人が結構多いようです。銀行の担当者も Tuesday と口では言ったくせに渡された予約票には金曜日の日付が書いてありました。
さて予約表を見ると、以下の三つの書類をもってこいと書いてあります。
•住居証明
•身分証明
•三ヶ月分の供与明細
最初の住居証明に関しては以前に書いた通りフランスに住む上での手続き上の堂々巡りがおきている訳ですが、今回は不動産屋に住居証明を書いてもらっているので問題ありません。次の身分証明書ですが、これは例としてパスポートが挙っていたのでそれでいいでしょう。三番目の三ヶ月分の給与明細ですが、こんな物フランス語や英語で書かれた物なんかありません。そこで次の二つの書類を持って行きました。1.今回の派遣に関して支給される旅費滞在費の総額の証明書、2.自分が日本で雇用されていることの証明書。この二つは VISA を取るときに必要だったので用意した物のコピーがありました。
さて実際に予約当日に銀行へ行ってみると、担当者はたどたどしい英語で日本が好きで何回か日本に行ったことがある、それで自分が担当者になったのだろう等と話していました。
必要な書類を渡す段になると、用意していた書類の他にまず滞在許可証が無いかと聞かれました。これは申請中で降りるまでにはかなり時間がかかるらしいものです。そう話と、無しで良いか上司と話してくると言って席を立ちました。帰って来て、無くても良いと言ってくれたときにはホッとしましたが、銀行により支店によっては無いと駄目かもしれません。次に家の火災保険の契約証が無いかと言います。たまたまコピーを持ち歩いていましたが(今のうちは、念のために全ての書類を持ち歩いています)そんなこと事前に言ってくれないと困ります。更には、今の職場に属していることの証明が要るときました。これは、そのつもりでの準備はしていなかったので正直困る所でしたが、幸いにして、滞在許可証の申請に必要かもしれないということだったので(結果的には必要ありませんでしたが)念のために用意していてことなきを得ました。日本から派遣でフランスに来られる方は、派遣先から証明書を出してもらわないと銀行口座が開けない可能性があるのでご注意下さい。
さて口座は開けました。それで説明を聞くと、日本やアメリカとは大分システムが違うようです。先ず口座維持には月11€かかります。それで色々なサービスを纏めてやってくれます。先ず預金の預け入れと引き出しと小切手の払い出し(日本やアメリカの様に貯蓄預金と当座預金の区別は無いようです)、更にキャッシュカードにはクレジットカードの機能もついていて、カードで支払うと自動的に口座から引き落とされます(このサービスは日本のクレジットカードよりVISAデヴィトカードに近いですね)。それから、口座が空になったとき手数料も利子も無して200€まで貸してくれます。これがあると、口座残高が少なくなったときに自動引き落としが落ちないという危険が減ります。それ以外に、保険や携帯電話等は最もお得なサービスを銀行が探してくれるそうです。家を借りる前に口座が開けると家を借りる為に火災保険に入ったりインターネット契約をするときに銀行に頼めて便利だったのにと思いますが、この堂々巡りの制度はどうにかならないですかね。

Marseille の定食屋 OKAASAN

Marseille の定食屋 OKAASAN

Notre Dame du Mont にある定食屋さんです。
最初、この店の前を通ったときは何事かと思いました。フランスで定食の幟を出していて、名前が OKAASAN。ちょっとビックリですね。
同僚の話では、Marseille の日本料理店は中国人か韓国人がやっているものが殆どだとか。私自身もアメリカでえせ日本料理屋で何度も変な物を食べさせられているので、今回も警戒しました。
ところが他の探し物をしているときにたまたまこのお店のブログに行き当たりました。
http://ameblo.jp/okkasanmarseille/
読んでみるとちゃんと日本人がやっているではありませんか。
地元の日本人と知り合いになっておくという目的も兼ねて今日は OKAASAN で豚キムチ焼定食を食べてきました。唐辛子のピリ辛を久しぶりに味わいました。(フランスでは唐辛子は出ません。)

フランスには普通にホモが居る!!!

今日はとてもビックリな体験をしてしましました。

フランスには普通にホモが居ます!!!!!!!!!!!!!!!!!!

今日もバーで一人で飲んでいました。すると一人のお爺さんが話しかけてきました。「お前は日本人か」「仕事は何をしている」そんな話です。そのうち、「人生は楽しまなきゃ」「女は好きか」なんて話になりました。「昼間は仕事だから夜楽しんでいる」とか(拙いフランス語を除いて)普通に対応していました。

そのうち、ビールを一杯おごってくれた後、家にこないかと誘われました。さてここで一思案。先ず自分が女性ならばたとえ相手がお爺さんでも即座に断ります。当たり前です、お爺さんだからといって気を許しては行けません。常にレイプされる危険は意識しておかなくては。ですが自分は男性だからその危険はないだろうということ。次に考えるのは自分が今取られて困る物をどれ位持っているかです。財布の中には50~60€、取られても大したことはありません。クレジットカードは暗唱番号を知られなければ取られても使われる心配はありません。一番の問題はパスポートですが、こちらの領事館で再発行してもらえる様に戸籍謄本を持って来てあります。さてそれだけのことを確認した上で、付いて行ってみようと思いました。本当にいい人で家でコーヒーでもごちそうになりながらフランス語の会話が出来るのならお近づきになる価値はあります。

さて付いて行ってみると、何軒かのレストランで挨拶した後彼のアパートに招待されました。アパートに入った直後に私はトイレに行きたかったのでトイレを借りました。そして出て来たらビックリ仰天!お爺さんが裸で寝ています。そして私の体を(もちろん服の上から)撫できます。ここで困ってしまってすぐには反応できなかったのですが、男は好きかとか言いだす及んで、残念だが女が好きだとはっきり言いました。これでどうなるか怖かったのですが、相手は幸いお爺さん、残念だけ家に帰ると行ってアパートを出てました。

確かに私は華奢で女性的な体系をしてますけれどね。自分でホモをアピールする様な行動は取ったことはないつもりなんですけれどね。日本では一度もホモに会ったことはありません。アメリカでは、ホモはホモをアピールするような目印をつけてホモが集まる場所に行かなければホモは寄ってきません。普通のバーでホモを示す何の目印もなくいきなりホモに声をかけられたのはビックリです。そもそも本人も「女を楽しまなきゃ」とか言っていたくせに単なるカモフラージュだったんですね。

いやー今日は楽しい経験(笑)をさせてもらいました。

テキトーフランス語

今日の晩はバーに行ってビールを二杯飲んで終わりました。こちらではレストランに行くと山盛り出てくるので、それを食べるとおなかがはち切れそうになって、翌日は飲むだけで何も食べないという一日おきの晩ご飯になってしまいます。きっと体に悪いでしょうね。

さて今日はバーで隣り合わせになったカナダ人(フランス語を話し英語は殆ど駄目)とお喋りしました。お喋りと言っても、「中国から来たのか?」「いや日本人だ」とか「Calanque には行ったか?」「未だけどCassisに行きたいと思っている」「Cassisは 観光客や特にマルセイユの人達が沢山行って人が多いから Luminy の先に行った方が良い」と行った程度の話です。

さて問題は、こういうおしゃべりの機会があると、知っている単語や英語やイタリア語から推測した単語を活用形や性別なんか気にしないで(もちろん冠詞や前置詞なんて有りません)適当に並べてしまうことです。こうやっているとテキトーフランス語を話す様になってしまうんだろうなーと実感しながら、でも黙っているよりもお喋りをした方が楽しいのでそうしてしまいます。

昔英語を勉強したときに、正しい英語を身につけたかったら read more, speak less でないと駄目だというのを読んだ記憶が有りますが、まさにその通りです。インプットを十分しないでアウトプットばかり適当にしていると、間違ったフランス語を繰り返して使うことで自分で自分に間違いを刷り込んでゆくんですよね。

楽しい生活を送るのと、きちんとした語学力を身につける。これって現地に居ても両立しないんですね。そう思いつつも明日事務に言う冗談をついついテキトーフランス語で考えてしまいます。語学は住めば出来る様になるなんて思っている方、現実は甘くはないですよ。

悪徳レストラン?

今日の晩ご飯は魚のグリルを食べました。観光地区のレストランにしては美味しくて味には満足しましたが値段に、ん!

メニューには確かに100g7€と書いてありました。

料理が出来たところで見せに来て、「これで良いか」と言ったのは大きな魚の塊のグリルで300gか500g位ありそうでした。そんなに食べきれないと思いながらも、もう料理してしまったものはしょうがないので、それで良いというとお皿には丁度一人分100gか150g位が野菜やライスと一緒に出てきました。

美味しく食べながら、残りは暖め直して他の客に出すのだろうか?等とのんきなことを考えていたのですが、支払いの段になって、え”!21€請求されていました。

多分、100gか150gしか出さなかったのにも関わらず代金は料理した300g分請求されていたのだと思います。悔しいことにフランス語が出来ないので詳しいことは分からないですが。

こんなこと↓もあるようですので、皆さんマルセイユでレストランに入るときはご注意ください。

http://blogs.yahoo.co.jp/petitmgrandb/60908876.html

アパートに入居

今日は遂にアパートに入居しました。

先ずは火災保険の契約のために不動産屋に来いとのこと。事務所は街の中心部から離れた所にあるので車で迎えに来て欲しいとメールをすると、何と、バイクを使っていて車は無いから迎えに行けないという返事。日本なら不動産屋は物件を案内するための車を持っているのが常識ですから、ちょっとしたカルチャーショックです。その上、行き方を尋ねると、バスを降りてから5分程度だとしか教えてくれない(マルセイユの人はテキトーだ)。しつこく尋ねてやっと、バスを降りてからの詳しい道順をメールしてきました。

さて、不動産屋の事務所でネットで火災保険の契約を始めると、途中で「ヨーロッパの銀行口座を持っているか?」と聞きます。保険支払いは口座引き落としだとか。ここでも、アパートを借りていない->銀行口座を開けない->火災保険に入れない->アパートを借りれない、という堂々巡りが起きていました。本当にフランスの制度は困ったものです。さてどうするか。ここでは不動産屋が融通を利かせてくれて、不動産屋の口座から保険代金を引き落とす形にして、その分私のクレジットカードに請求することにしてくれました。

保険の契約が済んで、さあアパートに行こう、という段になると当然車がないので連れて行ってはくれません。そこで、アパートの近くのマクドナルドの前で待ち合わせることにして、着いたらメールしろとのこと。後からバイクで来るそうです。日本では考えられないですね。

アパートに着いて設備を確認していると乾燥機がありません。Web page の設備の説明に乾燥機が書いてあったはずだと聞くと、うちの管理している物件で乾燥機が付いている物は無い、という答え。このアパートを選んだ理由の一つに乾燥機が付いていることがあったのでびっくりしましたが、だからといって今更アパートの契約を止めるわけにも行きません。仕方なく、近くに乾燥機のあるコインランドリーがあるか聞くと「知らないねー、ここでは洗濯物は表に干すんだ」と平気な顔。結局「選択物干を売っている店が近くにあるから連れて行ってやる」って親切のつもり?これで腹を立てていたら南欧では暮らせないんでしょうね。

最後にゴミの捨て方を聞くと、通りの向こうに大きなゴミ箱があってそこに捨てるそうです。分別は一切なし。燃えるゴミも燃えないゴミもペットボトルもガラス瓶も全部一緒。ドイツ人が聞いたら卒倒しますよ。

マルセイユの人

1er マルセイユの人はテキトー

昨日も旅行案内所でワインの美味しいお店を聞いたのですが、最初は店の名前と通りの名前しか教えてくれなくて、しつこく聞いてやっと地図に印をつけてくれました。ところがこれが通りの反対側!今日もホテルでプロヴァンス料理のレストランを聞いたのですが、二軒も教えてくれた割には、やはり店名と通りの名前しか教えてくれなくて、その通りを端から端まで探しましたが結局見つけられませんでした。

2em マルセイユの人は親切

レストランで夕食をとった後、帰ろうとして道に迷ってしまいました。そこで通りがかりの人に地下鉄の駅までの道を聞いたのですが、道を教えてくれた後に「付いて行ってあげましょうか?」と言ってくれました。最初の説明でだいたい分かったのでこの申し出は断りましたが、マルセイユの人は優しい、と再確認しました。

インターネットに接続する

現代の生活にはインターネットは不可欠です。家にインターネットが無いとなるといろいろなところで不便が生じます。ところが次の月曜から入居する予定のアパートにはインターネットが引いてありません。そこでどうするか?

日本に居る間にアパートを管理する不動産屋に問合せたところ、3Gの無線接続をすればいいとの素っ気ない返事しか貰えませんでした。つまり不動産屋は面倒を見てくれないということです。この件はそのままにしてとにかくこちらに来てみました。最悪の場合でも職場ではインターネットに繋がっているわけですからまあ良いかという感じでした。

こちらに来てから同僚に聞いてみたところ、free.fr というプロヴァイダーを紹介されました。ADSL接続で月35€前後でこれには月二時間分の携帯電話使用料が含まれ、更に、この二時間分の電話は世界中どこへでもかけられるとのこと。ところがこれには落とし穴があって、家に固定電話が無いとADSLは使えません。不動産屋の案内の通りだと、今度のアパートには固定電話もありません。そのことを伝えると、その同僚は、フランステレコムに電話して固定電話の工事をしてもらえば良い、そうするとフランステレコムへの加入を勧められるが、それには No と答えて free.fr に連絡して契約すれば良い、と助言をしてくれました。ですが片言のフランス語でそんな高度なことが出来るわけがありません。

日本に居るときに考えていたプランの一つとして、プリペイドの無線インターネット接続カードを買うというものがありました。日本では、例えば1年間有効で使用時間が1000時間というようなカードを4~5万円で売っていたりします。それと同じようなものがフランスで手に入ればそれにすればいいわけです。

それが出来るかどうかを知る為に、とにかく大きなパソコンショップに行ってみることにしました。ホテルで聞いたところ Centre Bourse のショッピングセンターの二階(日本語の三階)に FNAC というパソコンショップがあると教えてくれました。そこで聞くと SFR という通信会社のコーナーに連れて行かれました。

結局3Gのインターネット接続カードが100時間分のチャージで30€で手に入りました。で、100時間が切れたら、また SFR の店に行ってお金を払ってもう100時間分チャージしてもらう形になります。日本とは少し違いますが似た様なサービスがあってよかったという感じです。料金の方ですが、一日3時間インターネットに接続したとして一ヶ月で90時間ですから、free.fr と比べても悪くはありません。家で一日中インターネットを使うわけではないことを考えるとリーズナブルではないでしょうか。

これで、家でも町中のカフェでもインターネットに繋ぐことが出来るようになりました。