マルセイユでは日曜もお店が開いてます。

今フランスでは小売店の日曜営業を認めるかどうかがホットな話題になっています:

http://news.nna.jp/free_eu/news/20141017frf004A.html

よく知られている様にフランスでは基本的に小売店の日曜営業は禁止されていて、パリでも殆どの有名店が休みです。

ところが、マルセイユの中心部は例外として小売店の日曜の営業が認められています。なので、パリの Galeries Lafayette は日曜は休みですがマルセイユの Galeries Lafayette (二店有るのですが両方とも)日曜に開いています。

これについてテレビの France2 で先日レポートしていました。

最初に紹介された店では日曜営業を始めて売り上げが大幅に伸びたということで日曜営業が出来てホクホクという感じでした。二件目に紹介された所ではあまり売り上げは変わらなくて意味が無いと言ってました。Galeries Lafayette も入っている中心部のショッピンモール Centre Bourse のお店では、日曜日は全然お客が来なくて商売あがったりだ、と言っていました。

実際に試行されているところでも賛否両論が有るようです。

さて、この日曜営業フランス全体で認められる日が来るのでしょうか?

帰国—日本で家を借りる—

遂に帰国しました。

帰国してみると日本で部屋を借りるのが如何に大変なことか良く分かりました。

 

 Marseille で部屋を借りた時は事前にネットで必要な手続きを全て終えておいて渡仏した時には不動産屋の店先でパスポートとビザを見せ、幾つかの書類に署名し、火災保険を(これもネットで)契約して即日で入居出来ました。ところが日本ではそうはいきません。

 

先ず、ネットで全ての手続きを済ますことは出来ません。ネットで物件を探して目星を付け不動産屋にメールで連絡を取ることは出来ますが、そこまでです。契約の為の手続きを全てネットで済ますことは出来ません。また、公団住宅はネットで予約をしておくことだけで来ます。

 

更に色々な書類を準備しなければいけません。日本で部屋を借りるには現住所の住民票が必要です。しかし、当然フランスには住民票なんて無いので代わりの書類を用意する必要があります。これには日本を離れる時に住民票を抜いた記録の記された住民票の除票とフランスでの在留証明書を持って変えることが出来ます。除票の方は日本に帰ってから市役所や区役所で取れますが問題は在留証明書の方です。これは帰国前に日本大使館や領事館で取っておく訳ですが、これを取るにもまた必要な書類があります。一つ目はフランス滞在許可証、二つ目は フランスでの居住開始日が確認できる書類(住宅の賃貸または売買契約書など)の原本でこれらは当然持っている訳ですが、三つ目になんと戸籍謄本が要るではないですか。今回は、パスポートを盗まれた時等に再発行をしてもらえる様に念のために戸籍謄本を一部持って来ていたので助かりましたが、事前に知らなかったので危うく立ち往生するところでした。

公団住宅を借りる場合には所得の証明も必要なのですが、普段使える源泉徴収票が今回は役に立ちません。長期で日本を離れると所得税を日本で課税されなくなるので課税所得が極端に少なくなり公団の所得基準を満たしません。これには公団指定の様式に従って勤務先に支払い予定の給与を証明してもらわなくてはなりません。この書類も正式な申し込み時に提出しなければならないので事前に用意しておかなければならないので十分な準備期間が必要です。

これだけの書類を提出して申し込みをした後で審査等が行われてその後契約となるので、実際に入居出来るのは帰国して申し込みをしてから一週間程度は待たなければいけません。その間はホテル暮らして「住所不定」となってしまいます。保証人が必要な物件を借りる場合は更に保証人と連絡を取る時間(郵送で必要な書類をやり取りする)が必要になるので入居までにかかる期間は更に伸びてしまいます。

 

このようにフランスで部屋を借りる場合に比べて日本で部屋を借りるのは圧倒的に面倒な作業であることを実感しました。

Bouillabaisse は試すべきか?

Marseille の名物の一つに bouillabaisse があります。せっかく Marseille に来たら食べてみたいと思う方も多いと思います。そこで経験者のコメントです。

先ず、Vieux Port 界隈の観光客向けレストランで20ユーロ以下で食べられる bouillabaisse は決して食べてはいけません!はっきり言って不味いです。昔サイゼリヤで食べたブイヤベースの方が余程美味しかったと思います(味の系統は根本的に違います)

さて問題はもうちょっと良いところで食べたらどうかということです。

以前に紹介した Le Goût des Choses では bouillabaisse 風鱈のスープが出ていたことがありました。それはとても美味しいものでした。もう一回食べたいと思っているのですが残念ながらメニューを変更して無くなってしまいました。また登場するかもしれません。

で、今回は地球の歩き方でも紹介されている Les Arcenaulx で食べてみました。結果は普通に美味しかったです。問題は値段です。

このお店では魚のグリル等が20ユーロ台前半で出て普通に美味しいです。それが bouillabaisse は30ユーロします。20数ユーロで美味しいお魚が食べられるお店でわざわざ30ユーロも出す価値があるかはちょっと疑問です。

さて、もっと美味しい?bouillabaisse を食べたいと思うとやはり地球の歩き方で紹介されている Le Miramar があります。ここではとても美味しい魚料理が30ユーロ前後で食べられます、そしてこの店は本当の bouillabaisse を宣伝しています。ところが、ここで bouillabaisse を頼むと何と 63ユーロもします。さすがにそんなお金を出すなら前菜、メイン、デザートと頼んだ方が遥かに良いと思うのでここで bouillabaisse  は食べたことが有りません。もしかしたら感動的に美味しいのかもしれませんが、30ユーロ前後でとても美味しい魚が食べられる店で、たかが bouillabaisse に倍の値段を出す価値があるのでしょうか?

こういう経験をして来ると、果たして Marseille に来たからと言って bouillabaisse を是非食べるべきだとは言えなくなるのですがどうでしょう。幾ら高くても名物の bouillabaisse を食べておきたいと思いますか?

Bourgogne 旅行

一泊二日で Bourgogne 旅行に行ってきました。
Bourgogne の丁度真ん中の町 Beaune (カタカナではボーヌと書きますが現地の人は寧ろボンヌと発音している様です)で一泊して Beaune の町の観光と Bourgogne 縦断のワイナリー巡りをしました。
ワイナリー巡りですが、今回非常に良いツアーを見つけました。
Bourgogne Direct という会社のツアーですが、二人以上相乗りで一人160ユーロ、一人で貸し切りだと300ユーロで朝から夕方までワイナリー巡りと試飲、ロマネコンティ畑を含めた葡萄畑巡り、昼食付きです。
連れて行ってくれるのは Grand Cru も作っている良いワイナリー3カ所で、一カ所では Grand Cru も試飲させてもらいました(とても美味しかったのでお土産に一本買いました)
単なる試飲と観光だけでなく、ドライブしながら Bourgogne ワインの背景について詳しい解説もしてもらえてとても良いツアーだと思います。
Bourgogne 巡りを考えているワイン好きの方には是非お薦めです。

Firenze 出張2

今回また Firenze に出張です。

Marseille から Firenze に行くには実用的には飛行機を使わないといけないのですが格安航空の Ryanair は冬の間は Firenze に近い Pisa への便は飛ばしてくれません。そこで Roma へ飛んでから鉄道で Firenze に行くことにしました。時間はかかりますが交通費は飛行機往復と鉄道往復合わせて 120€ です。Firenze 空港に大手の航空会社で行くと航空運賃だけで 200€ を超えることを考えるととても安いです。

さて、ローマの空港は Fiumicino では無く Ciampino という小さな空港を使うのですが、この空港から近隣の地下鉄駅までのバスが分かりませんでした。空港の Information で聞いてみても 2番のバス停から Termini に行けと言われるだけなので、地下鉄駅までのバスは無くなったのかなと思ってしょうがなくて Termini 行きの大型バスに料金を払って乗りました。ところが出発前に窓から外を見ていると、何と行き先に Metro と書いた市バスが通るではありませんか。そのバスに乗りたかったのに、数ユーロ損してしまいました。空港の Information までいい加減とはいかにもイタリアですね。

さて、Roma から Firenze までは今話題のイタリアの民間特急 .italo に乗ってみました。格安料金かなと期待したのですが、一番安い席の料金は Eurostar と同じでした。Roma の発着駅が Termini ではなく Tiburtina なのですが、地下鉄で数駅なので大きな荷物を抱えていなければ大して不便ではありません。画像

Tibrutina 駅

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Tibrutina 駅の .italo の切符売り場。

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.italo の車両。Eurostar より少しスマートです。

.italo の車両内では Wifi が無料で使えるというのが売りなのですが、残念ながら信じられない程遅くて使い物になりませんでした。動画禁止と書いてありましたが、そもそも動画なんか見れるスピードではありません、メールのチェックだけでイライラさせられました。この辺の詰めの甘さもイタリア人が故でしょうか。

到着の方は無事 Firenze の Santa Maria Novella でした。時間は10分遅れでしたがイタリアではこの程度で遅れたと思ってはいけません、いつものことです。

Marseille の音楽事情

先ずは当然 Opéra です。画像

外観は写真の様に小さくてここで本当にオペラが出来るのかな?と思いますが、舞台は十分広くてちゃんとしたオペラが上演されてます。その分客席は少ないのはしょうがないでしょう。公演のスケジュールは Opéra のサイト http://opera.marseille.fr/en で公開されています。お得な情報としては、開演一時間前にオペラ座左側の壁にある安売り券売り場に行くと

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一番安い席を13€で売ってくれます。私もこれで通っています。

日本ではオペラを見る機会が少ないので Marseille 滞在中に通ってみてはどうでしょうか。

また、このオペラ座のオーケストラは定例のオペラや演奏会のみでなく、時々 Église Saint-Miche で無料のバロックコンサートを開いています。これも是非行く価値があると思います。

次に毎週末サロンコンサートを開いている場所があります(ちゃんとしたホールではなく本当にサロンコンサートです)今期の日程と会場(これはいつも同じ)と時間の演奏団体の案内を載せておきます。画像

この演奏会では、少人数ながら色々な分野の音楽を紹介してもらえます。

もう一つ、Saint-Victor 修道院では毎年 Festival de Musique à Saint-Victor という演奏会のシリーズを開いています。何故かサイト http://saintvictor.chez.com/ は2012年で更新されていないのですが今年もありました。これは入場料28€をとられてちょっと高いです。

日本ではオペラの上演も少ないし、サロンコンサートの様な物もあまり無いので、Marseile に来る機会に通ってみてはどうでしょうか。

Marseille のレストラン

マルセイユで行って価値があると思うレストランを幾つか紹介します。

先ず地区として押さえておくべきは Motre Dame du Mont です。地球の歩き方では Vieux Port 周辺のレストランしか紹介していませんが、Motre Dame du Mont(地下鉄で行けます)も押さえておくべきレストラン街です。沢山レストランがあって紹介しきれないのですがそこから二店ほど紹介します。

先ず日本の定食屋「おかあさん」です。画像

前にも紹介しましたが、こちらでポピュラーな寿司以外の日本食、特に普通の定食が食べたくなったらお薦めです。日本のビールも置いてます。特にマルセイユ生活が長くて日本食に飢えている方にはお薦めです。(Vieux Port  には寿司屋以外の日本食店はありませんからね)。Notre Dame du Mont のレストラン街をうろうろしていると見つかります。ついでに Blog もやっている様ですhttp://ameblo.jp/okkasanmarseille/

もう一つ Notre Dame du Mont でお薦めの店は Le Goût des Choses です。所在地は 4, Place Notre Dame du Mont 13006 Marseille です。この店は料理もワインも美味しくてお薦めです。Notre Dame du Mont に来たら是非寄ってみて下さい。
トリップアドバイザーにも紹介が出ています http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187253-d2235743-Reviews-Le_Gout_des_Choses-Marseille_Bouches_du_Rhone_Provence.html

さて Vieux Port 周辺で地球の歩き方に乗ってないお薦めのを二軒ほど紹介します。

先ずは Le Part des Anges。

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此処は気さくなワインバーで、常時赤白夫々10種類以上のワインをグラスで出しています。主に南仏のワインが中心なので、ボルドーやブルゴーニュと違った南仏ワインを味わいたい方にお薦めです。所在地は Rue Sainte, Marseille, France (Saint-Victor) でトリップアドバイザーに紹介が出てました http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187253-d919163-Reviews-La_Part_des_Anges-Marseille_Bouches_du_Rhone_Provence.html

最後は Ambassa de Bretagne 場所は 43 rue Sainte 13001 Marseille です。此処ではガレットが食べれてシードルが飲めます。どちらもブルターニュ地方の特産ですね。あと、鴨も美味しいです。web page も持ってるみたいです http://www.ambassade-de-bretagne.fr

以上、地球の歩き方には書いてない美味しい店でした。

Barcelona 旅行

今回はクリスマス休暇を利用して Barcelona へ行ってきました。

交通の便ですが、最初 Marseille から Barcelona への航空券を大手の航空会社のサイトで探しました。しかし Paris や Amsterdam など遠くに一回飛んでから折り返すルートしか見つかりません。そこで陸路に切り替えようとフランス国鉄(SNCF)のサイトを見ましたが二回位乗り換えて4,5時間かかります。それで再び空路に戻る事にして色々調べているうちに次のサイトに行き着きました:
http://europe.s9.xrea.com/technique/index.html
ここで紹介されている Momondo と言うサイトで検索したところ Vueling という航空会社が Marseille から Barcelona へ直行便を飛ばしていることが分かりました。空港もちゃんと El Prat です。料金の方も諸費を込めて往復で180ユーロで済みました。

着いて空港から市内へのシャトルバスですが、何と行きと帰りで停留所が違いました。ホテルをシャトルバスの行きの停留所 Plaça de la Universitat の直ぐそばに取っていたのですが、帰りは Plaça Catalunya から乗ることになりました。
往復で共通しているのは Plaça Espanya と Plaça Catalunya だけです。ホテルはこのどちらかへのアクセスが楽な場所に取るといいようです。

Barcelona 市内での移動手段は、ホテルで最初にツアーバスに乗ることを勧められ、一日はツアーバスに乗った方が良いとのことでした。そこで Grayline という会社のバスの green line に乗りました。このツアーバスは Plaça Catalunya を通っていて各バス停で一日内乗り降り自由、更にバス内ではイヤホンで日本語の解説が聴けます。
結果としてこのバスに乗って良かった様です。Sagrada Familia, Hospital de Sant Pau, Parc Güell と行った場所は街の中心部から離れた所に散在していて、これらを市バスと地下鉄を乗り継いで回るとなると移動が結構大変ですがツアーバスは順番に連れて行ってくれてとても楽で時間もかかりません。

ローマ時代から続く旧市街は徒歩で回れるサイズなのでツアーバスは一日乗れば良いでしょう。ホテルで地下鉄の10回券(T-10)を買うことも勧められましたが地下鉄には乗りませんでした。

スト、スト、スト!でも必要!

今日は、と言うより今週は、ストで交通機関がとても不便です。

今日は演奏会がある筈だったので会場に行こうとしたらトラムの駅はシャッターが下りているではありませんか。掲示でストでトラムや夜間の地下鉄やバスが運休らしい事を知らせています。取りあえずコンサートに行く事はあきらめて(無料コンサートなので損はしません)家に帰って Marseille の公共交通機関の webpage(http://www.rtm.fr/) を見ていました。すると、何とスト(組合 Confédération Générale du Travail の申請)のため私が乗ろうとしたトラム1は運休、通勤に使っているバスは7時半で終わりと書いてあるではありませんか。コンサートに行こうなんて思わずにいつも通り7時過ぎまで仕事をしていたら帰れなくなる所でした。通勤バスは今週はストでずっと減便が続いています。

フランスに来てからストが多いなとつくづく感じます。ですが、これって労働者の権利なんですよね。

この20年日本ではストなんて経験しなくなってます。これは組合が弱くなった証拠でしょう。昔は2,3年に一回位はストがありました。その結果何が起こったかと言うと、二十年間に労働分配率がどんどん下がって今やアメリカと並んで先進国中最低です。そろそろ、それがもたらすものが何かを考える必要があると思います。

以前にアメリカ出張に行った時に同僚が言っていた言葉で「壁の電気のスイッチがまがって付いているとアメリカに来たなーっと言う感じがする」というのが印象に残っています。そうなんです、相対的な給料の質が下がると労働の質も下がるんです。今の日本は未だ給料が高かった頃の労働の質を維持している業界もあるので何とか社会全体での生活の質は保たれていますが、このまま相対的な給料の水準が低いと確実に労働の質が下がってゆきます。(昔の日本は国が貧しかったので絶対的なな給料は低かったですが相対的な給料は今より遥かに高かったそうです。その頃の日本人の仕事ぶりは非常に高かったので、問題は絶対的な給与水準より相対的な給与水準でしょう)最近は日本でも壁の電気のスイッチが上げて off 下げて on になっている事がある様になりました。私が中高生の頃働いていた常識では考えられません。スイッチは上げて on 下げてoff です。(とっさの操作として、沢山のスイッチを一気にたたき落とす方が一つ一つ上に上げるよりも短時間で出来るので非常時に全ての電源を直ぐに切れる様にこうなっています。)宅配便でも割安な佐川急便は法人向けを中心に儲けているらしいですが、家に佐川の宅配でまともに荷物が届いた事は少ないです。酷い例では、全く他人の家のメーターボックスに放り込んで、自分で受取証にサインして帰ったなんて事もありました。数ヶ月後にその家の方が気が付いて連絡をくれたのですが生物だった荷物は当然腐ってました。ケータイ会社はこちらクレームにけんもほろろで、困っていても何もしてくれません。でもこれは当然の事です。同じ仕事をして給料がより安い何て事は普通は受け入れません。給料が安いなら仕事はその分いい加減になるのが当然です。アメリカは日本より末端の労働者の給料が安いですが、その代わり電源スイッチはまがって付いてます、スイッチがきかない事もたびたびです。郵便物は届かなくてもしょうがありません。バスは停留所を飛ばします。電話で何かサービスを頼んでも来ない事が度々です。

つまり、アメリカ並みに相対的な給与水準を下げると言う事はアメリカ並に仕事がいい加減になると言う事でしょう。日本の産業界もそろそろその事を理解するべきではないでしょうか。昔の日本の様にサービスが行き届いている社会が良いのかアメリカの様にクレームをつけまくって裁判に訴えるぞと脅して初めてサービスを受けられる社会が良いのか。

そう言う事を考えているとフランスでストが多いのも、健全な社会サービスを維持する為のコストなんだと納得する訳です。(でも個人的にはもう少しストが少なくなって欲しいです。)

フランスにも錠前屋はいる

やってしまいました!鍵の閉じ込み!

こちらの家の鍵は日本と違ってドアを閉じると自動的にかかります。つまり鍵を持たずに家から出てドアを閉めてしまうともう家には入れません!うっかりこれをやってしまいました。家族が居るなら家族が帰ってくるまで待てば良い訳ですが一人暮らしだと完全にアウトです。

慌てて同じ建物の一階のカフェのおじさんに泣きつきました。ネットで探してもらったところ、幸いにして日曜も営業している業者があるとの事(今日は日曜日です、最悪!)早速電話してもらって30分後に錠前屋に来てもらいました。この時はフランスにも錠前屋があって良かったとつくづく思いました。日本と同じサービスが必ずフランスにある訳ではないですからね。

さて錠前屋が来ると最初はドアの隙間にプラスチックの板を差し込んで、それで鍵を開けようとしていました。こちらのドアは内開きなのでそんな事が出来るのですね、日本のドアは外開きなので外からそんな事をしても開きません。ですが暫くやってみて上手くいきません。結局ドアの脇にドリルで穴をあけて、そこからドラーバーを突っ込んで開けてくれました。これもドアが内開きだから出来る方法ですね。

さて家に入って、当然鍵の閉じ込みを装った泥棒ではない事を証明する為の身分証の提示位は求められるものと思っていましたが、そんな事は何もありません!ただ料金の請求書に署名しただけです。そんな事ってありですか?フランスってこんなもんなんですね!日本で鍵を無くした事が無いので日本での状況は知らないのですが、余りにも簡単すぎますね。

最後に料金が150ユーロもして結構高いなと思いましたが、上記の様に泥棒だった場合にそれを助けたとして訴えられる場合に備えての保険もかかっているのかなというのが推測です。もしそれすら無いとしたら何ともお気楽な錠前屋ですね。