月別アーカイブ: 2013年5月

健康診断(滞在許可証の受け取り)

フランスに住むには、入国前にVISAを取っておく他に、入国後3ヶ月以内に滞在許可証の申請をしなければなりません。この滞在許可証の申請は郵送で出来るのですが(私は移民局に直接行った方が早かったので行きました)、受け取りは移民局に出向かなくてはいけません。この滞在許可証の受け取りに際し何故か健康診断を受けなければいけません。ところがこの健康診断、何ともフランスらしくいい加減な物でした。

最初に一部屋に集められて何やらフランス語で聞かされるのですが、まあこれは一切分からなくても以降に全く差し支えません。部屋には国旗とEU旗が立っていましたし、形式的な話でしょう。さて次に名前を呼ばれて診察室に入るのですが、名前を呼ばれた割には準備ができていません。看護婦さんが白衣を着ながら子供をあやしていて「ちょっとそこで待っていて」という様な感じです。先ずレントゲン写真を撮った後に問診があったのですが、血圧を測るだけで聴診器も当てません。体温計も当てずに口頭で「熱は無いか」と聞くだけ。あげくの果てに「予防接種はしたか」と聞くからなんの予防接種かと聞いたら「予防接種は何百もあるから、いちいちそれを並べるのは私の仕事ではない」と宣う。しょうがないのでこちらも「沢山受けているから挙げてもらわないと当該の物かどうか分からない」と言うとそのままうやむやになって終わってしまいました。最後の質問は保険に入っているかで、日本の健康保険に入っているといったらそれで終わりでした。

これでは伝染病に罹っているかどうかも分からないし、いったい何の為の健康診断なんでしょうね?

フランス⇄アメリカ

今週は一週間アメリカに出張していました。アメリカとフランスを往復して気づいたことを書きます。

アメリカ:禁煙の国、フランス:喫煙の国  暫くアメリカに居て帰ってくるとその差が目に付くのですが、フランス人はよく煙草を吸っています。特にアメリカではタバコ狩りが進んでいて、公共の場所は全て禁煙なので、一週間ホテルに缶詰になっていると煙草を吸っている人を見ることはありません。それがフランスの空港に付いた途端にあちらでもこちらでも一服している姿を見ると、フランスは未だ日米の様な病的なタバコ狩りはおきていないのだなあと実感します。

フランスの保安検査、出入国審査:いい加減  アメリカの空港では保安検査の時に靴まで脱がされますが、フランスではそんなことはありません。出入国審査も未だに電子化されていなくて、単にパスポートを目で見て出入国のスタンプを押すだけ。アメリカでは、ICチップの入っていないパスポートでは入国できず、入国の度に全ての手の指の指紋と目の網膜の写真を撮られるのとは対照的です。これでは、以前に何時入国したかを確認できず、例えばビザ無しの入国の制限(日本人は6箇月間に伸べ90に日以内)を超えていないか等はチックしていないのは丸分かりです。私のビザも見られませんでした、何をやっているのか。

アメリカ:肥満の国  やはりアメリカに行くと極端な肥満の人が沢山居ることに驚きます。食生活のアメリカ化で肥満が増えているとはいえ、同じ白人でもフランスでは小太りを超えた極端な肥満は滅多に見ません。しかしアメリカに行くと縦と横の区別が無いほどの肥満体型をした人をたびたび見ます。やはり肥満は遺伝や体質の問題ではなくアメリカの風土病なんですね。

Cassis への日帰り旅行〜フランス人は時間を守らない〜

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Cassis(カシ) は Marseille からバスで一時間位で行ける海辺の観光地です。
近くには Calanque と呼ばれる断崖絶壁の海岸がありハイキングやクルーズの起点になっています。

さて、Cassis へ行くには Castelane のバス停からバスに乗るのですが、専用のバス停は無く市バスのバス停の一つに Cassis と書いた張り紙と時刻表が張ってあります。(時刻表は観光案内所でも手に入ります。)この時刻表ですが後で書く様に目安にしかなりません。

先ず、行きのバスは5分遅れて着いて10分遅れて出発しました。その日の始発なのに何故遅れるのだろうと思うのですが、この程度はフランスでは日常茶飯事でしょう。まあ気にしないことにします。

いざ Cassis に着くと、そこは港ではなく道順の表示もありません、港に行くにはどちらに行けば良いのか自力では分かりません。仕方が無いので前の人に着いて行くことにして、暫く歩くと幸いにして街の中心らしき所に出てその先に港がありました。

さて、観光案内所で付近の地図やクルーズ船の時刻表を貰って、次のクルーズまで未だ10分程度あるのを確認していると港を出てゆく船があります。出航した船着き場を見ると、何と乗るつもりだった船ではありませんか!予定より10分も早く出たら乗るつもりでいても乗り損ねるではないですか。これにはちょっと驚きました。仕方が無いので次のクルーズのチケットを買って待っていると次のクルーズもやはり予定の10分前に出航しました。

ところでクルーズを待っている間にお手洗いに行ったのですが、これが曲者で、観光案内所で聞くと近くの有料トイレを教えられてそこで60セント払って用を足したのですが、後で少し離れた所にある博物館の横で無料の公衆トイレを発見しました。観光案内所が不親切と言うべきか、地元の商売に貢献するのが仕事だからしょうがないのか、何だかな、という感じです。

さて、クルーズ船で Calanque をまわったりレストランで食事をしたり( Michulin で星を取ったレストランもありましたが少し高いので止めておきました、あまり人は入っていませんでした。 ) Train で Calanque の上にあるハイキングの出発点まで行って景色を眺めたりして過ごしたあと帰りのバスに乗る為にバス停にいき間ました。(このバス停も市バスのバス停に時刻表が張ってあるだけです。)ここで大問題が起きました。帰りのバス停の場所に自信が無かったので念のために一時間近く前に確認に行った後、港に戻っても特にすることもないので、そこでボーとして待っていました。そのときです、なんと予定時刻の35分も前にバスが来たではありませんか!その場にずっと止まって35分待つのだろうか等という考えは甘いことがすぐにわかリました。そのバスは、たまたま乗り込んだ私ともう一人の乗客を乗せるとそのまま出発してしまったのです。それより前にバス停に時間を確認に来て、未だ早いからと戻って行った人達が何人もいましたが、その人達は皆乗り損ねてしまいました。

というわけで、Cassis と Marseille を結んでいるバスの時刻表は目安にしかならず、バスは遅れるのみならず、ずっと早く来ることもあります。普段通勤に使っているバスも1~2分早く出ることがあります。フランス人は時間を守りません。気をつけましょう。

 

フランスのゴールデンウイーク

日本ほどではないですがフランスにもゴールデンウイークがあります。具体的には、五月に休日が集中しています。

前回のメーデー(Fête du Travail)同様直前まで知らなかったのですが、5月8日は第二次大戦戦勝記念日(Victoire 1945) で 5月9日(2013年)はキリスト昇天祭(Ascension)です。(Ascension は復活祭 (Easter) 後 40 日目の木曜日なので年によって日付は違います) そして、金曜日は休日と週末に挟まれているのでたいていは仕事をしないそうです。そう言われてみると、今週は月火とも出て来ていない人も居て、どうせだから一週間休んでいるんだなということが分かります。

今日 (5月7日)の夕方に同僚から See you on Monday と言われて驚いて聞き返して分かりました。どうして事前に教えてくれないんだとブウブウ言ってもフランス人に日本人のような気遣いを求めるのは無理な様ですね。

Lundi de Pentecôte (聖霊降臨祭の翌日の月曜日)なんていうのもあって数少ない休日のうちの4日が五月に集中しています。このタイミングで一週間休みを取ってしまう人も多いんでしょうね。まさに日本のゴールデンウイークですね。

その他の休日も在日フランス大使館の Web Page http://www.ambafrance-jp.org/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%A5%9D%E7%A5%AD%E6%97%A5,1468 に行けば分かります

バーへのピザの出前

こちらに来てから晩ご飯には何かと苦戦しています。
出来るだけ地元の人と触れ合いたいので食事は全部外食にしていますが、これがなかなか上手く行きません。
安いレストラン(と言っても、一食十数ユーロで済む日本の値段の感覚なら定食屋に毛が生えたくらいのランクの店ですが)に入ると、一人でぽつんとテーブルに座ることになって店員や他の客とのふれあいなんて無かったり、込んでいる時間帯には、一人で一テーブルを占領されるのは困る(フランス語なのでそう言っているらしいとしか分かりませんが)、と言われて入店を断られたりします。
そうかといってバー、レストラン、etc という看板の出ている店に入ったら、本日の料理、パスタ etc と昼ご飯のメニューは出ているくせに、晩ご飯は出さないと言われてただ飲むだけだったり。
そんな中で面白い物を見かけました。バーで飲んでいたら、何と、ピザの配達が届いたのです。確かにそのバーもナッツ位しか食べる物は無くてひたすら飲むだけの店ですが、まさか店にピザの配達をしてもらってい良いとは思いませんでした。日本だったら飲食店は外部から飲食物を持ち込んで飲食するのは普通は禁止ですがフランスではそうではないんですね。食べ物を出さない店なら食べ物を持ち込んで食べるのは自由の様です。こんな所にも小さな文化の違いがある物ですね。

フランスのメーデー

今日は五月一日メーデーです。(メーデーって英語だけど)
何も知らずに朝いつものカフェでカフェオレとクロワッサンを食べていたら、いきなり「今日は働かないんだろと」マスターに言われました。何のことか分からずに「働くよ」と答えると、「今日は五月一日で労働者の休日だ、地下鉄もバスも銀行もみんな休みだ」と言われました。一瞬何のことか分からなかったのですが、「五月一日=メーデー」ということに気が付きました。そう日本ではメーデーなんて組合が集会を開いている位で何も無いのですが、ここフランスは労働者の国、メーデーは大切な日なんですね。
マスターに、どうやって職場まで行くのか?歩きか自転車か?と聞かれましたが、歩いて行ったら二時間かかるよというわけで今日は仕事はお休みです。
早速ネットで調べてみると、今日は電車、バスのみならず美術館、博物館といった公共施設も皆休みらしいです。レストランも休みの所が多い様です。
で家に帰ると言ってカフェを出ると、今日はみんな休みだ家で寝る日だと言われました。
アメリカでも感謝祭には全ての店が閉まっていて注意が必要ですが、交通機関まで止まるフランスのメーデーは半端じゃないです。